地元企業の生成AI活用からDXを学ぶ特別授業【ミライデザイン科】

公開日 2026年07月15日(Wed)

 7月9日(木)、ミライデザイン科1年2組の学校設定科目「DX」の授業で、株式会社時任建設の森田啓彦さんと、合同会社ROOT's代表社員の中原愼次朗さんを講師にお招きし、地元企業が生成AIを活用してDXを進めた事例について学びました。

 DXとは「デジタルトランスフォーメーション」の略で、デジタル技術を活用し、業務の進め方やサービス、組織の仕組みなどをよりよく変えていくことです。今回の授業では、種子島で事業を展開する二つの企業が、地域の現場にある課題をAIによってどのように解決したのかを紹介していただきました。

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 森田さんからは、時任建設で開発した勤怠管理システムについてお話しいただきました。これまで使用していたシステムでは、現場ごとの集計や残業時間の管理などに手作業が残っていたため、生成AIと対話を重ねながら、自社の業務に合ったシステムを構築したそうです。

 スマートフォンによる出退勤の記録や、現場ごとの労務費、残業時間などを確認できる管理画面を開発したことで、既存のサービスと比較して費用を86%削減し、1か月当たり約20時間の業務時間を削減することができました。

 また、予算や大きなチームがなくても、AIを活用することで、一人でも組織に変化を起こすことができると教えていただきました。建設業だけでなく、農業や観光、介護など、種子島にはAIを活用して変革できる産業が数多くあるというお話もありました。

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 中原さんからは、医療・介護の現場におけるAI活用についてお話しいただきました。合同会社ROOT'sでは、利用者の健康状態や体力測定の結果をグラフ化して分析するWebアプリや、訪問看護の支援内容に応じて必要な時間を算出するアプリなどを開発しています。

 これらの仕組みにより、職員の事務作業を減らすだけでなく、利用者一人一人に合った支援を考え、直接向き合う時間を増やすことにつながっているそうです。

 中原さんは、AIを単なる便利な道具ではなく、「利用者のことを一緒に考えてくれる仲間」と捉えています。AIを使う際には、その先にいる相手を意識し、「何のために、誰のために使うのか」を自分で考えながら、丁寧に向き合うことが大切だと教えていただきました。

 今回の授業を通して、生徒たちは、AIを使うこと自体が目的ではなく、身近な課題を見つけ、業務や仕組みをよりよく変えていくことがDXであると学びました。地元企業が種子島の現場で実践している事例を知り、AIを地域の産業や暮らしにどのように生かせるかを考える貴重な機会となりました。